千代田区は待機児童ゼロなど子育て施策が充実しています。

ただ、いくら保育園などの行政施策が充実していても、子育ての日々には色々な困り事があるものです。例えば、ちょっとした外出をしたいのに子どもが心配でできなかったり、親が自分の時間を作ったり、仕事が遅くなって園にお迎えに行くのが遅れてしまったり。昔のような３世代同居は少ないため、「ちょっと家族に頼めたらな」と思うことも、誰にも頼めない状況にも陥りがちです。

そんな時、「もっと行政や民間サービスが充実してほしい」と考えてしまいませんか？ もっと遅い時間まで対応してくれたら、自由に使える一時託児をきめ細かく整備してくれたら・・・。もっともっと整備してほしいと考えがちです。
しかし、それがベストな方法なのでしょうか？ 整備には家賃も担い手も高額の費用がかかります。また自分の思うような世話をしてくれるか、預かりの質も心配です。また、行政が行うと公平性が重視され、プライベートの用事などは後回しにされてしまいがちです。

気心の知れた人に、ちょっと頼めたらいいのに！と思うものの、例えば、知り合いに頼むのも心理的ハードルは高いでしょう。「誰だと嫌な顔しないで聞いてくれるかな」「迷惑かけるんじゃないかな」「トラブルがあったらどうしよう」など考えていくと面倒くさくなり、「自分がが頑張れば、我慢すれば」という思考にも陥りがちです。

そんな思いに応えるため、「頼みたい」と思った時にスマホで頼める知り合いを探せ、送迎や託児を頼めるような仕組みをつくったのが、AsMama（アズママ）です。
AsMamaはシェアリングサービスの仕組みを使って、子育て世帯が知り合い同士で、お互いさまの感覚で預けたり、預かったりできるようになるためのプラットフォームの構築を目指しています。そして、そのプラットフォームは子育てをきっかけに地域の様々な人や組織が助け合える関係づくりの基になることも目指しています。

基礎編４では、AsMamaの創業者・CEOである甲田恵子さんをお招きし、AsMamaの子育てシェアの仕組みと共に、子育てを助け合う地域づくりのヒントについてもお伺いします。
また、子育てのシェアを千代田区でどう実現すればいいか考えるため、千代田区で活動を実践されているお二人にもお話を伺います。勝連万智さんは千代田区の子育て世帯が友達関係になれる場をつくる「ちよママ」を立上げました。村上沙織さんは就学前準備教室「りりーふ」、子育て世帯が集う場「ママのわ」を千代田区で行っています。

３人の活動の話を聴きながら、今、千代田区で求められる子育てシェアはどのようなものかを考えていきます。
子育て世帯の方、特に共働き世帯の方、一緒にどのような助け合いをどんなスタイルでできればいいか、一緒に考えてみませんか？
また、千代田区の子育ての現状や課題、子育て世帯以外の人たちは何ができるかを考えたい人も歓迎です！

新しい子育てシェアのモデルを千代田区からつくっていきましょう！