【開催レポート】ちよだミライ対話「テレワークになっても在勤者が千代田の地域コミュニティに参加するには?」
2021年3月8日に、ちよだミライ対話「テレワークになっても在勤者が千代田の地域コミュニティに参加するには?」が開催されました。
千代田区は、これまで昼間人口85万人と言われており、それを前提に経済活動・コミュニティ活動がなされていました。本テーマは、コロナウィルスの影響でテレワークが進み、千代田区に通う人が減る中で、「テレワーク時代に考える。都心の千代田で働くことの意味・新しい可能性って?」をテーマに開催されたものです。
第1部は、在勤者のコミュニティ参加についての対話です。在勤の方を中心に、6名の方のご参加がありました。
話題提供者は、在勤者であり、Chee’sの活動をしている林さんです。ご自身も在宅勤務となり千代田に通う機会が少なくなった中、在勤者とコミュニティ活動についてのお考えをお話いただきました。
林さんは、コロナ以前は、千代田の魅力を発信するメディアの活動をしたり、地域のお祭を手伝ったりと積極的に地域活動に関わってらっしゃいました。それは、圧倒的に過ごす時間が長い千代田で、仲間とともに地域に関わっていくことが自分のQOLを上げることにつながると考えていたためだそうです。しかし、現在は企業として出社率を3割に抑えるといった目標を掲げており、ご自身もそうですが千代田に通う人が減っていることを懸念しています。
一方で、出社するということが「ハレの日」といった位置づけになり通うことの新しい価値を生むのではないかともお考えです。さらに、地域活動の参加については熱量のある人が地域活動に参加しているので、通う人の母数には関係なく活動する人は減らないのではというお考えをお持ちとのことです。
林さんのこの問いかけを口火に、参加者の方々で「リアルな場の価値」「地域活動に参加するモチベーション」などについて議論を進めていきました。
林さんからの話題提供の様子
参加者の方からは、
- オンラインは接触も減らせ、つながりづくりの入り口になる可能性もあるが、「感動」は生まないのではないか。リアルの中での共に何かをやることでの心の距離を縮めることができるのでは。
- リアルな場を運営する立場としては、今は我慢の時期と感じている。来るべきその日のために、コンテンツの強化などをして待機している状態。その日になったら、リアルに地域で一緒に体験する場を提供していきたい。
- 千代田で働く人たちが、千代田に対してどう思いを持っていくかというのは経営者としては大事と思っている。また、オンライン対するリアルの価値をよく見極めたい。一時、Zoom飲みも流行ったが、お酒を飲むというのはリアルが楽しいというのは定着してきた。リアルが勝るということもあるだろう。
といった意見が挙げられました。
また、林さんのように、千代田区に思いを持っている人を増やすということも、千代田区の価値を高めるといった意味で重要ではないかといった視点も挙げられ、さらに、そのためには、継続的に地域の入り口となるようなイベント行い、地域の活動にまずは参加する人を増やし、地域へのかかわりを深めていくといったことも必要ではないかといった意見も挙げられました。
最後に林さんから、ご自身が最初に投げかけられた「通う人が減っても、地域活動に参加する人は、モチベーションの高く参加している人が多いので、減らない」というのはその通りなのではと、改めてて感じたというお話がありました。
さらに、これからは、コロナの中でもリアルの場でこんなことができると「千代田区の使い方」を提案していくことがよいのではないか、さらに、地域活動をして色々な知り合いが増えることで、色々な体験ができQOLが上がってと感じていることを可視化して伝えていくこと、そして、小さくてもいいので自分のように「面白いことが体験できる」を体感してもらえるような機会を提供していくことが大事ではないかというメッセージで、会が終了となりました。
林さんからのメッセージ
本ちよだミライ対話での議論は、3/13に開催された「ちよだコミュニティラボライブ!2021」のテーマ「テレワーク時代に千代田で働く意味は?可能性は?」でも、引き続き議論されました。