【開催レポート】ちよだミライ対話「学生と千代田の街との良い関わり方とは?」
2021年3月6日に、ちよだミライ対話「学生と千代田の街との良い関わり方とは?」をオンライン開催しました。
この会は、千代田区 在学・在住の5名の学生が中心となって企画したものです。当日は、事前に学生から挙げられた「学生が世代を超えて地域の人とつながるには?」「学生や子どもが自由に楽しめる場を生み出すには?」という2つのトークテーマで話し合いをしました。参加者は中心メンバーの学生以外に、区内在学・在勤の4名の方々の参加がありました。テーマ対話では2グループに別れて意見交換をしました。
まずは1つ目のトークテーマ「学生が世代を超えて地域の人とつながるには?」について話し合いました。こちらは、実家で稲荷湯を営む学生・長谷川さんの「店番をしているとご高齢の方が話しかけてくれ、楽しそうにしてくれる」というエピソードや、IVUSA(NPO法人国際ボランティア学生協会)塚原さんのボランティア活動の話から生まれた問いです。学生という立場やコミュニティを超えて世代間交流をすることの意味や、そのために必要なことについて考えを交換しました。
グループ1での話し合いをまとめると以下の画像のようになりました。
ボランティアや援助ではなく、対等なで気楽な関係を望む声が多く、世代を超えてつながるためには「共通項」や「win-winな関係」、「ハードルの低い交流」が必要であるという話がありました。
グループ2での話し合いをまとめると以下の画像のようになりました。
学生からは「高齢者と出会う機会がなかった」や「どこに高齢者がいるのか分からない」という意見が出てきました。それらを解消するためには、高齢者と学生が情報を共有できる仕組みが必要であるという話になりました。
続いて、2つ目のトークテーマ「学生や子どもが自由に楽しめる場を生み出すには?」について話し合いました。これは区内在住の櫻井さんからの「皇居周辺では禁止事項が多く、思いっきり遊べる公園がない」という悩みや、区内在学の島倉さんからの「大学の友達と集まったり、お酒を飲んだりできる場所がない」という意見をもとに設定したテーマです。
グループ1での話し合いをまとめると以下の画像のようになりました。
区内で育った長谷川さんからは、千代田区なりの遊び方を再定義すると良いのではないかという提案がありました。また、都心では近年オリンピックに向けて再開発が進み、街や公園が“整いすぎている”ため、自由にリラックスして過ごせないという意見も出ました。
グループ2での話し合いをまとめると以下の画像のようになりました。
千代田区にのびのびと運動できる場所が少ないという現状も踏まえ、大学の体育館や児童館を開放できないかという提案が出ました。また、区内在勤の参加者によると、中高生の遊び場の少なさが実際に問題として挙がっているそうです。そこで、まずはその事実を共有し、場や施設のことを発信していくことが大切だという話になりました。
最後に、全体ルームで数名から
- 実際に区内に住んでいる人の問題意識を知れてよかった。
- 今日の話し合いで頭の中をアップデートできたので、それを形に出来るようにしていきたい。
といった感想を発表していただき、会は終了となりました。
本ちよだミライ対話での議論は、3/13に開催された「ちよだコミュニティラボライブ!2021」のテーマ「学生と地域が効果的につながるには?学生が地域とつながる意味は?」でも、引き続き議論されました。