【開催レポート】ちよだミライ対話「千代田の子供たちの地域での学び・体験に、企業・ビシネスパーソンが出来ることは?」

2021年3月9日に、ちよだミライ対話「千代田の子供たちの地域での学び・体験に、企業・ビシネスパーソンが出来ることは?〜ICT活用支援、キャリア教育、体験学習など多様な可能性を考えよう」を開催しました。今回は、区内在勤者など10名の方々にご参加いただきました。

参加者の皆さんに問いかけたのは、秋葉原で社会保険労務士として働かれている脊尾大雅さん。本日の会は、企業が地域に貢献するために、「千代田区の企業を活用し、区をまるごと職業体験に場にできないか」という脊尾さんの考えのもと、開催されました。

会の最初は、脊尾さんから自己紹介がありました。そもそも「区をまるごと職業体験の場にしよう」という考えは、知人が夏休みに子どもを自分の職場に連れていっていることがきっかけだったそうです。
この考えを地域の文化として育てていくためにも、個人ではなく、企業が事業として取り組むことに意味があると、脊尾さんはおっしゃいます。また、企業が地域活動につながることで、社員にとっては、定年後の新たな活躍の場が生まれ、さらに豊な人生を送ることも出来るようになるのではないかとも語ります。さらに、若者の自殺が減らないことが課題という話もありました。この課題の解決のためには「若者が自らの人生にどう肯定感を持てるか」が大切であり、そのためにも、学校に行きづらさを感じている若者が、企業に「通える」社会にし、ビジネスパーソンとの交流の中で学校以外の世界を知ることで、自分自身が将来、活躍しているイメージを持てるようになるのではとのことでした。

音楽教室を経営している参加者からは、企業と教育という観点から音楽療育の話がありました。音楽は出来た・出来ないの世界ではなく、その生徒の生み出したものが正解であるため、発達障害などをもつ子どもの居場所としての役割も担っている家庭も多いそうです。さらに、放課後デイが、現状、千代田区で足りていないという話もありました。

他の参加者からも、地域・企業×子供について

  • 秋葉原・新幹線・皇居・オフィス街など、千代田区は子供にとっての玩具箱。自分自身、実際に父が働いているのを小さい頃に見て、父を見る目が変わった。
  •  企業として地域と関わるのはハードルが高いと思っていたが、ニーズがあることや可能性があることを知ったので、少しずつ、できることに挑戦したい。

などの意見が出ました。

一人や一企業で、地域の子供のためにといっても難しい面もあるので、みんなでリソースを持ち寄る場として、本日の参加者でもある「就学準備教室りりーふ」が来年開催予定の「千代田こども演劇祭」がきっかけになる可能性があるのではと投げかけられました。また、りりーふの村上さんからも職業体験は演劇(=演じること)であるという共通点があると話もありました。

会も終盤に近づき、脊尾さんから改めて「地域住民に知られていない企業は、その企業がそこにいる意味あるのか?と思っており、地域のために何か貢献していきたい」という話があり、他の参加者からも感想として

  • 今日の参加者と一緒にやりたいことが浮かんだが、声をかけていいのかわからない。企業や団体から「こういうことやりませんか?」を投げてくれると、入口が見えてくる。
  •  会社で雇用しているアスリートの方を先生に、走り方・泳ぎ方講座など出来るかもしれない。
  •  この会だけでも情報量が多いので、千代田区中から集めて発信できれば良い。
  •  学校もコロナの中で体験や行事が少なくなっている子供のためにどうにかしたいが、公立のものでもあるし、他地域との関係性などの理由で自由に行動できない。そのような時こそ地域や企業が端を発してくれるといい。
  •  野外で遊ぶといった体験は千代田区では難しいかもしれないが、企業や文化資産、歴史的資産のある千代田区なら、違った意味での体験が子供たちに提供できる可能性を感じた。

などが挙げられました。

最後に脊尾さんから「事業でやることで、個人でやるよりも持続性が高まるので、企業が地域に貢献するということに私はこだわりたい」と感想をいただき、会は終了しました。

本ちよだミライ対話での議論は、3/13に開催された「ちよだコミュニティラボライブ!2021」のテーマ「地域の力を活かして、子供たちの学び・体験の機会を豊かにするには?」でも、引き続き話されました。