【レポート】「千代田区の活動の連携のこれからを考える会」@区役所

「千代田区での活動の連携のこれからを考える会」を2025年5月22日(木)に千代田区役所401会議室で開催しました。高校生6名を含む30名の参加がありました。

会の開催に先立って「千代田区の活動の協働についてのアンケート」を実施したところ、22名の回答をいただきました。回答者の全員が自分の活動にとって区内での活動の協働に意義や可能性について「大いにある」「ある」と回答されていました。そして、21名というほとんどの人がこれから行ってみたいこととして「他団体とのコラボ・協働イベント」をあげておいました。また、「ちよだ文化祭」のような協働イベントへの参加にも意欲的な人が多いこともわかりました。(アンケート結果はこちら(PDF)) 

参加者で「千代田区での連携」について話しました

アンケート結果や、これまでの協働プロセスの共有をしたのち、これからの連携やその手法、可能性について参加者同士、話し合いました。 

《参加者の声や意見》
・連携するには、やはり一度顔を合わせ、人となりを知っていて初めて色々お願いや声ができる。 
・ボランティア募集やマッチング、イベント情報など情報のプラットフォームがほしい。書き込みも自由にできたらいい。
・今回のような直接話し合う機会を定期的に設けることが連携を広げるよいポイントだと思う。
・集まることによって新しい何かが始まる。
・「寄り合い」や「交流会」などの顔を合わせて話ができる「場」があったらいい。 

千代田区内の活動の連携を活性化していくために

会場での参加者の皆さんの様子や意見交換などから、これまでのちよラボの活動や千代田文化祭、ラボライブなどを通して、千代田区内の活動者のみなさんが自身の活動に関わる協働についてとても意欲的で「協働したい」「つながりたい」と思っていることがわかりました。また、協働することによって創造的な新しいアイデアが生み出されるという「つながる意義」も明確になっているようです。
「寄り合い」や「対話」の場を求める声も多く、新しい人や活動のリソースとの出会いのために、きっかけとなる「場」が求められていると感じました。
一方で、他の団体のサポートする(情報発信など)「支援型の活動」を立ち上げようとしている人の存在も明らかになりました。
今後は、そんなみなさんの協働の場をどうつくっていくか、みなさんと考えていきたいと思います。 

【参考1:当日の意見から得た協働のヒント】

活動に協力してくれるお店や地域資源、どんなふうにお願いしている?

自分が紹介したいと思ったところに突撃して「ぜひ私の好きな・素敵なお店(場所)を紹介したい」と伝えている。連携してほしいから協力お願い、という伝え方はてないです。 

千代田区内の大学として地域の活動との連携についてどう思いますか?

過去に取り組んだ合同体験会は同時に複数の体験をしてもらえて、大学構内という場所柄、子供の見守りもできたので親が落ち着いて体験することもでき、大学という場を活かせるイベントとなりました 

町会は他の団体や地域の人とどういうつながりができますか?

町会でイベントをやるにもコンテンツがない、わからないので、そこを他の団体に手伝ってもらいたいと思っているし、町会は場所の提供できるので協力できると思います。 

障がい者福祉センターえみふる(地域の資源)との連携もたくさん起こりましたね?

地域に開かれた施設になれたらと思っています。納涼祭というイベントもあるのそれぞれの活動の紹介や体験会をしてもらうこともできますし、ちよだんごカフェも活動の「場」として提供できます。 

【参考2:共有された千代田で起こった協働のプロセス】

課題解決のための「場」の創出

アーバニスト・ミーティングでの活動を広げる話し合いの中でアイデアが出た合同体験会。
新しい人へのリーチ、イベントの集客、地域の人とのつながりというそれぞれの団体の課題を「合同体験会」の開催大学からの資源提供が解決してくれた事例でした。それぞれの課題の解決策となったほか、大学の地域との連携の仕方を提示したイベントとなりました。 

2023年1月29日、3月4日、8月12日に開催
@大妻女子大学 アリーナ

共通のテーマや課題からつながる

「誰一人取り残さない!多様な関わり方、色々なつながりを実現するには」というテーマに集まった団体がつながり協働でイベントを開催しました。えみふるの「場」としての可能性が見出されました。

りぷりんと・ネットワークによるお話し会(海の日スペシャル・山の日スペシャル)  2022年7月18日、8月11日(その後も継続的に実施)
○えみふる文化の日スペシャル「おはなしかいと世界のじゃんけん」(2023年11月3日)
@千代田区立障害福祉センター えみふる

地域資源からの呼びかけからつながる

日比谷公園からの呼びかけ「もっと区民に活用してもらいたい」「千代田区の団体と連携したイベントを行いたい」から、活動の場を求める団体との連携が生まれました。日比谷公園も千代田区の団体とつながる中で「夜のバリアフリー」という新しい視点を得ました。

○本とコーヒーのマルシェ(2024年10月12日・13日)
○Xmas Design Market(2024年12月14日・15日)
○園長と巡る夜の日比谷公園 ナイトバリアフリーツアー(2024年11月28日)

試行する中で得た協働の形

活動するお互いの想いや活動を知り、体験することで、協働の形を少しずつ模索していった事例。
とにかくやってみることで、アイデアを活動の新しい型として具体化し、地域のイベントやお祭りで実施するに至った例です。 

○千代田でしてみたいこと会議With神田藍の会(2024年11月28日 @麹町区民館)
○試作会@大妻女子大学(2025年2月22日)
ちよだコミュニティラボライブ!2025(2025年3月2日 @千代田区役所区民ホール)
○半蔵門縁日(2025年4月5日 @LIFULL Table)

想いの共有・共感から始まったイベント

千代田区内で活動する人が「想い」を共有し、それを多くの人と共有することに意味を見出し企画したトークイベント。企画進行も区民の方によるもので、活動の裏側にある悩みや喜びを共有することで「地域で活動していくこと」「人と人がつながっていくことを具体的に伝え、また、そうした場を区民主体でつくっていけることを示した事例です。

○千代田でしてみたいこと会議(第1回昼の部 2024年10月4日 @日比谷文化図書館)
○「未来へつなぐ これからのコミュニティヒント展~わいわいトーク~ちよだでの活動ってどんな感じ?」(2025年11月24日 @麹町区民館)