【ゼミ 発プロジェクト:レポート】情報誌「 四番町 防災とまちの歴史」2018年版制作プロジェクト企画会議

2018年2月10日(土)に、情報誌「 四番町 防災とまちの歴史」2018年版制作プロジェクト企画会議が開催されました。

本プロジェクトは、四番町町会の町会長である杉田さんが、もっと新しい人に町会活動に参加してもらいたいといった思いから、情報誌作成を通じて、新しい人が地域活動に参加するきっかけにしたいということで企画されました。

既に四番町町会では、2011年に地域の歴史と防災のための情報誌を作成していますが、それから四番町には新しく住む人も増え、また、ファミリー層が増えていることもあり、ニーズが変化してきています。
そこで、今回、新しいニーズを踏まえ、また、親子で参加できることも視野に入れた冊子づくりに取組みます。2/10には、そのためのキックオフ会議が開催されました。

キックオフ会には、2011年の制作チームの方に加え、新しく参加したファミリーの方や防災活動や子供の見守り活動に参加している方などもご参加いただき、新しい冊子について意見交換をしました。

まずは、2011年の冊子づくりに関わったメンバーの方より、どのような思いや経緯で作ったのかについてお話し頂きました。
2011年の冊子づくりをしている最中に、東日本大震災が発生したそうです。企画当初は、町の記憶を残すことに重点を置いていたそうですが、震災の発生により、本当に地震が起こるんだということを、身をもって感じたため、より、実務的なものを追加しました。また、最初は、なぜ、この冊子なのか、なぜ防災なのかといったトーンであったものを、どうやって身を守るのかといったHowとすることに変更したそうです。また、取材としても、危険個所というよりは、歴史的な価値のある場所の取材がメインであったため、現状ではそういった視点が抜けているのではないかといった指摘もありました。

その後、2018年の冊子に対する意見交換を行いました。特に、ファミリー層の増加など地域の様子の変化や、IT技術の進歩や情報入手の行動様式の変化など、時代の変化に合わせたものにしたいという意見が多く挙げられました。

  • 紙媒体だけでなく、スマホが普及した今、どのような形で情報を取るのか、連絡をするのかを考慮したものにすべきではないか。
  • 親子で参加できるような、街歩きや、災害食の体験キャンプや伝言ダイアルを利用体験など、より実践に即したイベントもよいのではないか。
  • 人は、体験をしないと自分ごととして考えられないところもあるので、情報誌とともに「被災体験」プログラムを作り、地震などの有事が起きたときにどのような行動をするのかを踏まえて、その実態そった情報提供を考えていくべきではないか。
  • 防災に関心のない人でも、「子どもを守る」という視点なら関心を示してくれるのではないか。また、冊子の作成に、子どもの視点も入れるとより興味を持ってくれるのではないか。
  • 千代田区は、昼間人口と夜間人口が極端に違うといった特徴もある。そういった中で、行政の防災政策では、昼間人口の方へ目が行きがちだが、住んでいる人たちの安全は、自分たちでどう助け合い守るかを考えていかなければならない。

これらの議論を踏まえ、来年度より本格的に冊子作成、イベントの企画を行っていきます。