【レポート】地縁の会「ご近所のつながり(地縁)のこれからを考えよう」(オンライン版)
2024年2月27日に、オンラインにて、「ご近所のつながり(地縁)のこれからを考えよう」を開催しました。2月22日に開催されたイベントのオンライン版です。在住、在勤など、地域活動や地縁コミュニティに関心のある19人の方の参加がありました。
第1部 活動紹介
第1部では、2月22日にご紹介いただいた活動紹介のアーカイブ動画を視聴しながら、地域の新しい取組みや動きを紹介していきました。2月22日に話題提供を頂いたゲストの方の参加もあり、コメントを頂きしながら視聴をしていきました。
アーカイブ動画サイト(YouTube):
https://www.youtube.com/watch?v=pH6d_wjJwlo
第2部 ワールドカフェ
第2部のワールドカフェでは、1回目と同様に以下の3つをテーマとして取り上げました。第1部での活動紹介動画をヒントに、それぞれのテーマについて、Zoomのブレイクアウトルーム機能でテーマに分かれ、また、メンバーチェンジを1回して話し合いました。
【対話のテーマ】
○ご近所でつながるきっかけは?
○ご近所づきあいの交流に、ITをもっと活用するには?
○ご近所を守る活動に関わるには? 広げるには?
各テーマにおける話し合いの内容共有では、以下の意見が共有されました。
○ご近所でつながるきっかけは?
新しい人の発想や力を活かすことは、これから大事になってくる。一方で、現役世代の人は仕事との関り具合がテーマであり、仕事が忙しい中でそう関われるのかが課題となるが、コロナを経て、オンライン役員会なども実施されるところもあり、そういったものを活用することでできるのではないか。
○ご近所づきあいの交流に、ITをもっと活用するには?
町会のHP制作の作業自体はそこまで大変ではないが、大変なのはルールづくりと、情報を継続してあげていくこと。また、IT活用のメリットは、情報の共有のしやすさで、ドロップボックスなどを活用すれば、管理がすごく楽になる。事務作業の効率化には貢献できる。一方で、町会費の徴収にITを活用するにはまだまだ難しい面もあり、どう使っていくかは課題となっている。
○ご近所を守る活動に関わるには? 広げるには?
町会に関わってもいい、お手伝いできることがあればと思っていても、どこに問い合わせていいのか入り口がわからない、どうしたらいいのかわからない状況にある。町会側としても「お手伝い」まではお願いできるが、その先に定期的に町会に関わってもらうための調整や段階的に関わってもらう仕組みづくりが難しい、万世橋地区では子ども会の活動が盛んで、それが入り口となっている。
オンラインツールJamボードを活用しての意見共有
参加者の声(ふりかえり・アンケートより)
○町会の参加について
- 意識的に新しい取組みをされているのを知り、町会に参加したいという気持ちになりました
- 町会には、どのように参加すればよいか、よく理解できなかったので残念でした。
- どのような活動をされているかお話を聞け、参考になりました。二番町在住で、町会での清掃などボランティアの参加を希望していますが、具体的にどこにどのように加入手続きをすれば良いか、その町会の活動(加入後の時間的負担等)がわかりませんでした。
- 町会のホームページがある事を初めて知りました。ホームページから町会に登録?参加?できるところは少ない印象を持っています。私の住む番町麹町地区は、転勤で住まわれる方が多く、なかなか町会に積極的に参加するまでのステップが踏みにくいのかと思いました。婦人会や町会のお手伝いに行くことがありましたが、本当にその時だけで終わってしまい、次につながらないのが残念です。
- 町会は在住者だけだと思っていたけれど在勤者も可能であるということを知り、住民と企業で協力して、盛り上げることもできるかもしれないとヒントになりました。
○町会の取組みについて
- それぞれ個性的な活動が多くよかったです
- 神田五軒町町会、東松下町町会のお話しをうかがい、素晴らしい町会運営をされていることをあらためて認識しました。自分の町会では力量に問題がありますが、少しでも取り入れていきたいと思います。
- 町会のIT化にトライしている方々がいる事はとても刺激になりました。ぜひ所属町会にも提案して自身も役立てたいと思います。単一の町会に留まらない活動も参考にしたいと思いました。
- 地域コミュニティの活性化にはリーダーシップをとれる人材が必要だと感じました。
- 各町会が、それぞれの特色を生かした様々な活動を行っている。良いところを参考に取り入れて行きたい。
- 情報提供をどのような手段で行うのか、HPは受け身なので、LINE等のプッシュ型情報提供を織り交ぜていくなど大変参考になりました。町会活動にどう参加してもらうかが課題となっている。運営に参加にしてもらうのに色々と工夫が必要である。色々とお話が聞けて、面白かったです。
- 住民が存在することが前提で考えられているようですが、千代田区には、住民が「0」の町会も、町会長を在勤企業の役員や部長が居なっている町会もあります。また、町会員の内、住民は半数以下で、企業や店舗の加入がないと町会が成り立たない地域も多数あります。 千代田区107町会をきちんと俯瞰し、もう少し、広い視野でテーマの選定を望む
- 今回の企画は具体例が豊富で、大変参考になりました。各地域のイベントにおけるメニューや工夫もそうですし、公式情報では出てこない数値、歴史の話も、知識の穴埋めになったという充実感がありました。お祭りなどのイベントは得てして前例踏襲になりがちですが、顧客満足度を高めるには新規メニューも必要でしょうから、こうした例を参考に早目早目に仕掛けていきたいと思います。
- 「お祭や防災以外の町会活動の参加できないか」というお話もありましたが、「防災」はハードルが高いにしても「防犯」ならもう少し身近ですし、「清掃・美化」なら一種のレクリエーションにもなります。私の所属している町会では「能登半島地震被災地への支援」も議論をしています。
- 地域活動に積極的な方々の集まりなので、様々な取り組みを伺うことができて大変勉強になりました。ネット活用について、ぜひ、町会活動に活かしたいです。
- 町会などの取り組み、課題などを知ることができ、勉強になりました。情報の発信の大切さも改めて感じました。