忙しい千代田だからこそ、丁寧な暮らしを話したい

ワークショップ「千代田での丁寧な暮らしを話そう」~第2回・豊かな五感が導く丁寧な暮らし のご紹介

「千代田区だからこその「丁寧な暮らし」について考える場を開催したい」という、麹町在住の黛さんのアイデアから始まった本活動。

千代田区で丁寧な暮らし(?!)
ある意味斬新であり、効率であることや便利であることが優先される都会の中で、一見相反するように見えるこのテーマを、色々なアプローチで探求しています。

なぜ、丁寧な暮らしなのか?

そもそも、黛さんがこの活動をやってみようと思われたのは、子育てを軸にする生活を10年されてきた中での、以下のような思いからです。

「家庭という場を整え創造する、暮らしの全部が実はとてもクリエイティブでやりがいがあることと感じています。そして、効率的ではないために顧みられなくなった暮らしのなかの些事に、今の時代を豊かに暮らし、生きるヒントがあるのでないかと考えるようになりました。暮らしの中の小さな安心が子ども達の成長には欠かせない、ということも感じます。

コロナ禍、日々の暮らしについて考えた方も多いのではないでしょうか。何気ない暮らしの中で心満たされる瞬間が幾度も訪れている、そんな実感はありませんか。

忙しい毎日、その速度を変えることは難しいかもしれません。でも、暮らしの中で度々訪れている幸せな瞬間を見のがすことなく、手放さず、堪能できれば、いつもの暮らしに新たなテンポが刻まれ、流れるように過ぎていた暮らしをしっかり捕まえられるかもしれません。

都会の中では、いつも丁寧な暮らしをすることは難しいかもしれません。
ただ、それぞれの生活の中で、時々かもしれないけど、自分なりの「丁寧さ」に目を向けることで、性別、ライフスタイルに関わらず、豊かで彩りある暮らしになるのではないでしょうか。

また、その丁寧さには、それぞれの人がもっている視点やこだわりがあるからこそ、「話す場」にそれぞれの視点ややり方を持ち寄ることの意義があります。

特に「暮らし」のことは普段、表にでないからこそ、他の人の考えを聴くことで発見があったり、自分の暮らしぶりを認めることになるのではと、丁寧な暮らしについて「対話」をすることをこの活動の軸としています。

今回のイベントのお勧めポイントは?

第2回目となる、今回は「豊かな五感が導く丁寧な暮らし」がテーマです。

そのテーマに関連し、「聴く」「触れる」「話す」が一度に体験できるプログラムとなっています。

「聴く」では、区内でマッサージサロンを営み『触れる日々』を送る辻田祥子さんをゲストに迎え、自身の五感の変化や身体感覚に対する意識の変化 (自身の身体の声をきくことの大切さ)についてお話をお伺いします。

「触れる」では、千代田区神田錦町にある「紙の専門商社」株式会社・竹尾のファインペーパーの中から、異なる質感の10枚の白い紙をセレクト。
それらを実際に見て触れて、違いを体感し楽しみます。
また、それぞれにつけられた素敵な名前(波光・風光・サーラコットン等)が、より繊細な感覚へ導いてくれることを実感する体験も行います。

「話す」では、ゲストのお話と体験を通して感じたことをもとに、参加者の皆さんと一緒に、「本当の豊かさとは」「経済的な豊かさが心の豊かさにスムーズに繋がらないのはなぜなのか」を一緒に考えていきます!

ついつい忙しいと、都会の中にもある「フッと心を奪われる瞬間」や「季節の移ろい」などを感じたり、自分の体の声を聴くことを忘れがちです。

一度立ち止まり「自分の身体感覚・五感」を突き詰める時間を一緒にすごしませんか。この時間こそが、都会の中の「丁寧な時間」かもしれません。

コロナ禍、何気ない暮らしの中に心満たされる瞬間が度々訪れていたことに気付いた方も多いのではないでしょうか。世界再び勢いよく動き始めました。叫ばれる効率化や求められる生産性…そう、丁寧に暮らしている暇なんてないのです。でもそんな時代だからこそ、足元の暮らしに思いを巡らせることで、心の豊かさを手離さずに生きていくヒントが見つかるのではないでしょうか。
丁寧のその先にある豊かさを、皆さんとともに考えられたらと嬉しいです。

第1回では「効率化(プロセスにかかる労力と時間を最小化すること)は豊かな暮らしに繋がったのか。」というテーマで、暮らしにおける様々なプロセスを大切にすることの可能性を『時間』という視点から考えました。

第2回は、「豊かな五感が導く丁寧な暮らし」というテーマで、触覚(肌感・触り心地)にスポットを当てて考えます。
丁寧な暮らしを考えること自体に、目的やゴールはありませんが、知的欲求を満たせるフランス文化でいうところのサロン的な場となること、暮らしという誰もが営むキーワードをきっかけに区民の新たな出会いの場となること、そして、正解ない問いをただただ皆でともに考えることを楽しみ、豊かな人生のあり方について思いをめぐらせることのできる場となれば、と思っています。

また、マンション世帯が多数をしめ繋がりが希薄になりがちな都市での暮らしは様々な問題もありますが、そこに暮らす人々が、限られた自然を豊かに感じ、人との繋がりを愛しく思う意識を持つことができると、ハードでは解決できない難しい問題も、緩やかにだが、解決できる道筋がみえてくるのではないかと思っています。

  • 皆さんのお話を聞いて、知らなかった事や興味深い話にとてもわくわくしました。参加者の皆さん話しやすく、難しい話もありましたがそんな切り口があったのかと知る事もできました。
  •  日々の生活の中、このように、佇む時間を皆さんと共有出来るこの時間こそが、「丁寧な暮らし」だと感じました
  • 日々漫然と暮らしているようで、実は丁寧に暮らしていることもあると気づけました。

開催概要

日時:2023年7月23日(日) 10:00~11:30(予定)終了しました!
会場:一番町周辺
(参加者登録頂いた方には別途ご案内します)
定員:15名(先着順)
プログラム:
1.ゲストトーク「『触れる日々』がくれた心と身体と暮らしの変化」
ゲスト・辻田祥子さん(アロマティックリンパドレナージュセラピスト)
2.「意識的に触れる体験」~風合い豊かな『竹尾』の紙に触れ、付けられた名前とともに、その肌ざわりを丁寧に感じてみよう~
3.対話「経済的な豊かさが心の豊かさにスムーズ繋がらないのはなぜか」
詳細:https://urbanist-chiyoda.net/1806/
お申込みは、こちらから

これまで

第1回は「効率化(プロセスにかかる労力と時間を最小化すること)は豊かな暮らしに繋がったのか」という問いをきっかけに、暮らしにおける様々なプロセスを大切にすることの可能性を『時間』という視点で考えました。
様子はこちらからご覧になれます。
https://urbanist-chiyoda.net/4155/