外部講師「助産師」を活用した中学校における「命の授業」

千代田区では心の教育を重視した学校作りのため、全ての子どもが日常の授業において自己有用感や自己肯定感を高められるようにすることが提言されている。本事業は、外部講師としての助産師を活用した中学校における「命の授業」の効果検証を目的とした。

事業内容の一部である千代田区内の中学校2年生を対象に、外部講師として研究代表者が実施した「人の誕生を題材とした命の授業」について報告する。授業によって、生徒の「普段の自分の考え」が授業によって変化が見られたかを検討するため、事前（Pre）、1週間後（Week）、1か月後（Month）において、項目ごとに分散分析を行った。その結果、「3. 友達の命について考える。」のみ有意な主効果が見られた。多重比較を行った結果、時期の違いは見られなかった。生徒の感想に対する授業直後の記述統計では「6．びっくり」が57.1%と最も多く、「12．感動した」が51.7%であった。