【レポート】地域活動ファーストステップ講座①~自分の経験・スキル、関心を地域で活かすには?
2022年2月22日、オンラインにて地域ファースト・ステップ講座「自分の経験・スキル、関心を地域で活かすには?」を開催しました。千代田区に在住・在勤の方など25名の方にご参加いただきました。
本講座は、自分の関心、経験・スキルを地域での活動に活かす方法や仲間の見つけ方、千代田での活動の始め方を紹介することで、地域活動の最初の一歩を踏み出していただくことが目的です。
講座冒頭に、地域活動参加についてお伺いしたところ、「参加したことはない:30%」「日常的にしている」「活動していたがコロナで止まっている・減っている」「イベントに参加したことがある:各20%」と、多様な活動ステージにある方にご参加いただいていることがわかりました。
①講座「人生100年時代、自分を活かす場として地域を捉えなおしてみよう!」
まず初めに、講師の広石より、これまで培ってきた経験やスキルを活かす場としての地域活動の可能性や人生100年時代の仕事だけでないキャリアやライフプランの考え方、地域活動への参加を通して見えてくること、地域に関わる時の心得など、地域活動のコツについての説明がありました。
新しい地域のつながり方や、違うコミュニティにいることで自分を知ることができること、閉じたコミュニティにいることでコンフォートゾーンに留まってしまうこと、弱いつながりがもたらす可能性の話がありました。
一方で、新しいつながりの難しさとして、住まう人の背景の違いやプライバシーなどの話がありました。相手の顔が見えないという地域コミュニティの難しさの中で投げかけられたのが「人と人は、つながるためにはつながれない」というキーワードです。一緒にいる・動く経験をしている間に、自分を開く部分が増えていき結果的につながる、またコミュニケーションの一歩は相手に関心を寄せて「聴く」ことから始まり「対話」することが重要という話もありました。
ただ急に話すのは難しいため、自分の興味あるものに顔を出してみる、活動を「知る」、先入観を外して話を聴いてみよう、自分がどこに興味・関心あるのか考えよう、試しに訪問・参加してみよう、活動している人たちと話してみよう、小さなことでも役割を担ってみようという参加のステップがあり、そのきっかけとしてのラボライブのご紹介がありました。
②「地域活動に活かせる自分の経験・スキルを考えよう」
後半は参加者の方から質問を頂き、そこにお答えする形で進行しました。
町会に所属している方より「新しい方に活動に入っていただくことに苦戦している。勇気がいるハードルが高い中で、どのようなかたちにすれば参加がしやすくなるのか」という質問を頂きました。広石より「入口が分からないのでは?町会には会社説明会のようなものはないため、誰に声を掛けたらよいのか分からない。まずは○○さんと知り合いになるという入り方が良いのではないか。まずは覗いてみることが重要で、きっかけの場としてラボライブがある」という話がありました。
③参加者の声
参加者の方からは以下のような気付きや今後に向けての声を頂きました。
○気付きを得られた
- 限られた人とばかり話していると、自分の価値観こそが「常識」と思い込んで、それに外れた行動をする人に対して寛容に接することができなくなってしまいます。地域の活動など新しいコミュニティに参加することで価値観の見直しになるのかなと思います
- 「人は人と繋がるためにはつながれない」共有できるものを通して、気づいたり、理解したり、共感したり、結果的につながる。その過程の舞台として「ラボライブ」があるのですね。
- 視点をかえることの重要性を再認識です。自分で気付かなくても周囲に気づいてもらえることはあるのだと思いました。
○少しづつ参加してみたい
- 気負わずに、まずは自分の興味のあるところに参加しようと思います
- 違うコミュニティに関わることが、自己を知ることになり、また自己と他者を成長させることにつながるのだと知りました。コミュニティへの参加をかた苦しく思わず、興味のあることに触れることから始めたいと思います。変身資産を増やしていければ良いと思いました。
- 昨年3月で退職し、何らかの形で社会貢献できたらとか、学びを考えていました。コロナ禍で思うようにならず悩んでいたところでした。少しずつ参加させていただきます。
- 千代田区に関わる方達(在住、在勤etc.)のneedsの多種多様さを乗り越えて「つながる」ことの取り組みを、模索する仲間の一員に私自身もなっていると感じました。そんな方向のなかで、自分ができることをいたそうと思います。
- 講義の中で神田地区の某町会での地域紹介パンフレット執筆等の話もあり、パンフレット編集という形で地域活動に関与するという手段がある事を知る事が出来ました。
○更に地域活動に取り組んでいきたい
- ボランティアのハードルは未だに高く、こうした講座やイベントによる情報発信と啓発が重要であるということを感じながら拝聴しました。同時にボランティアの一歩前、気軽に気楽に自分のスキルを地域に活かせる仕組みを作ることはとても有意義な取組みと確信しました。区のフューチャーセッションというイベントにて取組みの提案機会がありますので、引き続き、チームで検討を重ね進めてまいりたいと思います。
- 私自身が日頃付き合いのある町会や近隣の方々のみではかなり限定的なつながりでしかないのですが、今回の参加させていただいたことは全く異なる属性の皆様のお話お聞かせいただける貴重な機会でもありました。所属コミュニティの外に踏み出すのは勇気がいるかもという議論があったかと思いますが、まさに私としてはオンラインでのつながりはそれにあたりますし、参加を通じて大変有意義なことであると感じました。今後もさまざまなバックグランドをお持ちの方々とのつながりを得ることによって地域に価値をもたらすアクションの手がかりを模索していきたいと考えております。