【レポート】ちよ活交流会「千代田区のお散歩の楽しみ方」

6月28日に、ちよ活交流会「千代田区のお散歩の楽しみ方」をオンランにて開催しました。11名の方にご参加いただきました。

話題提供として、まち歩きイベントを主宰しているCC×Tokyoの渡辺美鈴さんから、まち歩きに取り組んだ経緯や思い、これまで実施してきたまち歩きについてお話いただきました。
※渡辺美鈴さんの資料はこちら(ちよだコミュニティラボライブ!2020 オンライン)でご覧いただけます。

渡辺さんのまち歩きの企画は、「自分がおもしろい」「知りたい」「やってみたい」と思ったものをきっかけに、その対象地域を限定して深堀りしていくという方法です。
例えば、「神保町にはなぜ中華料理店が多いのか」という疑問をきっかけに調べて、そこから神保町の魅力を探っていくというやり方です。他にも、「226事件は市ヶ谷という近所で起こっていたのだ」という気づきから企画していきました。この226事件に関わるまち歩きは参加者と一緒に事前の勉強会も実施したそうです。
このように、その地域に住んでいるからこその視点や気づいた興味を広げていき、それを参加者の人と楽しんでいるというスタイルです。
また、単に知識を共有というだけでなく、その地域と参加者の方との接点づくりをすることを心がけています。例えば、お店に行って何かを買う、敷居が高そうで入れなかったお店に入るきっかけを提供し今後も通ってもらう、ファンになってもらうなどです。そうして、人と地域をつなぐというも、渡辺さんが取り組んできたことでもあります。

千代田区は、江戸時代から人が住んでいる地域のため、現在の道が古地図そのままに残っていることが多いそうです。区でも安政三年の千代田区復元図を全戸配布していますが、そういう歴史を現代とつなげて感じられるのも魅力です。参加者の方からも、古地図を楽しむ書籍やアプリの紹介もありました。また、国会図書館で古地図をPDFダウンロードすることもできるそうで、拡大をして細部をみるのも大変興味深いそうです。さらに、千代田区の各地にある町名由来板でも昔の町名やその由来などを知ることができます。町名由来板には古地図もあり見ることができます。

千代田区で歴史×散歩といったテーマだけでも、豊富な資料や色々なツールがあることがわかります。

町名由来板(千代田区HPより)

<千代田区の歴史を楽しむお散歩のお役立ち本・アプリなど>
・千代田区サイト:町名由来板について 
・アプリ:大江戸今昔めぐり
・アプリ:千代田区ヴァーチャル時空散歩アプリ「ちよダッシュ!」(日本大学 田中ゆかりゼミ 千代田学採択研究)
・サイト:古地図 with Map Fan 
・書籍:東京時代MAP大江戸編
・書籍:江戸散歩・東京散歩
・書籍:大江戸透絵図

千代田区観光協会の渡辺さんからも、新型コロナウイルス感染拡大下で区内の飲食店をSNSで応援する「#ごちそうちよだ」の取り組みや、観光協会で取り組んでいる歴史を探索するマップなどをご紹介いただきました。観光協会では、千代田区の魅力を紹介するマップなどを区民の方の声や興味関心などをききながら今後も作成していきたいと思っているそうです。

<観光協会による千代田区のお散歩を楽しむためのリソース>

参加者で千代田区に生まれ育った方からは、当たり前のように通っていた場所の歴史的な価値などを知らないままにきている。渡辺さんと知り合って、改めて自分の地域を見直し、これまで見過ごしてい建築物の写真を撮ったりと自分の「まち」を歩く行動が変わったというお話もありました。

さらに、他の方からも「地域のお年寄りに戦前のお話を聞くことも重要ではないか」「千代田区にある古い建築は興味深い」「外国とのつながり(イタリア文化会館、アテネフランセなど)からの深堀もできる」「お店の方の話を聞き関係をつくることでもっと散歩が楽しくなりそう」「YMCAや教会などの活動には歴史があるのでそれに目を向けてはどうか」「文豪の本をたどるまち歩き」「自然を切り口にしたまち歩き」といったまち歩きやお散歩について色々な切り口がでてきました。

渡辺さんからは、一人で地域のことを調べることもできるが、仲間と一緒にめぐり体験することの楽しさもある。また、今、この土地に暮らし生活している人がいる「まち」だからこその魅力も千代田にはあるというお話もありました。

新型コロナウイルス感染拡大による自粛生活で自宅や地域にこもりがちではありますが、だからこそ、これまで気づかずにいたことに対して改めて目を向けることで、日々のお散歩の仕方が変わり暮らしが楽しくなります。また、一歩踏み込んだこのようなお散歩が、地域との接点や仲間づくりとなるきっかけになればと思います。