千代田区のコミュニティ活動の紹介
千代田学:千代田区の高等教育機関(大学)としての役割の検証-文化的多様性における国際性に関する観光資源の調査と発信および受信-
代表者:小林貴徳さん(専修大学)
千代田区の高等教育機関(大学)としての役割の検証―文化的多様性における国際性に関する観光資源の調査―
本事業は、文化の多様性をキーコンセプトしつつ、千代田区内で学ぶ学生と地域社会を結ぶことを目的としています。
つねにインターネットにつながり、サイバー空間の溢れる情報に取り囲まれているいま、勉学や勤務の場、通学や通勤の道のりは、視界に入ってこない、ありふれた日常の景色として見過ごされることが少なくありません。そこで、この事業では、千代田で学ぶ学生にあらためて日常の景観をみてもらい、千代田に生きる一員としてこの土地の歴史や文化を「再」発見、「再」評価してもらいます。具体的には、学生有志による「千代田の魅力掘り起こし隊」を結成し、九段下・神保町エリアを中心に伝統とモダニティが交錯する各所を訪問・取材し、得られた成果を発信するというものです。
他方、千代田区の文化的多様性を考えるうえで重要な課題が、千代田における多文化状況の現状です。わが国を訪れる国際観光客数は増加の一途であり、名所や旧跡をもとめて多くの外国人観光客が千代田区内を行き交っています。その一方、区内には約3000人の外国人が居住していますし、千代田区に通勤する、あるい通学する昼間人口には、きわめて多くの外国人が含まれています。そこで本事業では、多文化共生の取り組みや課題について、学生が「自分ごと」として捉える意識づくりを促します。多文化共生社会の実現を目指し、官学民の連携を探ろうというものです。