千代田区のコミュニティ活動の紹介
千代田学:「まちを博物館に」千代田レジェンド・リノベーション
代表者:皆川典久さん(法政大学)
「まちを博物館に」千代田レジェンド・リノベーション
本研究では、千代田区の地下に人知れず埋没している歴史的遺構(レジェンド)を見つけ出し、仮想的に再生(リノベーション)させることで、まちを博物館に見立ててウォーカブルなまちづくりを目指す、ひとつの考え方の提示を試みました。
研究代表者の皆川典久は、法政大学大学院デザイン工学部の学生から成る研究チームを編成し、分野横断的な基礎的研究と、フィールド調査による現況確認・課題点抽出を行いました。ここでは江戸城外堀を、古地図を参照しながら元々あった場所で再生させ、「あるかもしれない東京の未来図」を描いてみました。ひとつは東京駅八重洲口前にあった外堀再生の一案です。そしてもうひとつは外堀再生とセットに数寄屋橋復活を模索してみました。再生された外濠はかけがえのない地域資源として千代田区の名所になるでしょうし、生まれた水辺は新たなパブリックスペースになるに違いありません。さらに水路や堀の復活は、非常時の輸送路確保など防災面でも有効なのではないでしょうか。
本研究の成果をきっかけに、ウォーカブルなまちづくりへの関心が高まり、自分たちの町の将来像を議論する、ムーブメントになることを願っています。