千代田区のコミュニティ活動の紹介

認知症カフェ(きのこカフェ)

コミュニティに開かれた認知症カフェ

平日は14時-16時、土曜・祝日は11時-16時まで、誰でも利用できるカフェとしてオープンしていますが、同時に「認知症カフェ」としても場所を開放しています。
認知症カフェとは、認知症の方や介護をしているご家族、そして認知症に関心のある地域の人たち、専門家などが気軽に集い、お茶を飲んだりしながら交流ができる場所です。店内には全国の作業所でつくられた食品などがセレクト・販売されているコーナーもあります。
地下鉄半蔵門線の半蔵門駅から徒歩0分という立地もあって、平日のランチタイムには、周辺のビジネスパーソンたちがランチを食べにやってきます。きのこカフェが入っているのはジロール麹町というビルの1Fで、このビルは、高齢者のための、通所、ショートステイ、グループホーム、老人ホーム、居宅介護といった複合的な機能を担う多機能型高齢者福祉施設になっています。そのため、この施設の利用者や家族の方たちもきのこカフェをよく利用しています。近隣の高齢者の方たちもこの場所に集い、普通の町のカフェには無い、しかし高齢者にだけ向けたサービスでもない、あたたかい雰囲気が店内にはあふれています。
きのこカフェでは、様々なイベントも開催されています。認知症に関するものもあれば、地域向けのものもあり、店外のスペースにも展開するマルシェイベントなどが開かれると、地域の人たちも覗きにきてくれる場になっています。
赤ちゃんを連れた親子が寄ってくれた時に、居合わせたグループホームの方がとても赤ちゃんをかわいがって下さったりすることがありました。そうした体験をされたママのお一人は、ご自身のおばあちゃんがご病気で孫の顔を見せられずにいたのですが、ここでおばあちゃんに会ってもらったような気持がしてとても嬉しかったとおっしゃっていました。そこから何度も通ってくださることになり、今では、ご自身の秘書というスキルを活かした地域のママ向けのカフェなども開催するまでになりました。
地域に開かれたカフェでの出会いが地域の人を元気付け、その元気付けられた人がまた地域に新しい価値を提供していく、そんな循環が起こっています。

「どんなことでも安心して話せる場所。何を話しても大丈夫なところ。きのこカフェはそんな場所だったらいいなと思っています。きのこカフェは「認知症カフェ」というコンセプトがありつつ、それにあまり縛られずに、いろいろな人たちが安心して混ざれる場所になればいいなと。
“ここで何かをしたい”という方を応援したいです。勉強会や懇談会など、情報交換の場として利用していただくこともあります。きのこカフェで開催するイベントには地域向けのものもありますので、気軽に来ていただきたいです。

https://www.facebook.com/Kinoko.jiroru/

活動紹介

取材レポートはこちらをご覧ください。
千代田区コミュニティ探訪③〜コミュニティに開かれている認知症カフェー麹町きのこカフェ
https://chiyolab.jp/archives/10718