【レポート】ちよだコミュニティラボライブ!サマー
2019年9月8日(日)、大妻女子大学 本館F棟 342教室にて、千代田区をフィールドとする地域活動、NPO、町会、企業、大学などの活動が集まり、コミュニティのミライを話すイベント「ちよだコミュニティ ラボライブ!サマー」が開催されました。
本イベントは、同じ千代田区という地域で活動していても、テーマやエリアが違うと、お互いに知り合う機会を持ちづらい中で、NPO・地域活動・町会・大学など千代田区の多様な活動・コミュニティがお互いに知り合い、区民や在勤者の方ともつながり、一緒にできることを共に考える場として開催しました。
当日は、台風が迫る悪天候の中、町会、NPO、大学、地域活動団体、在勤の方など、千代田区に関わる様々な立場の方たち47人にご参加いただきました。
8つに分けてテーブルを設置しました。来場者の皆さんには、自由に席を選んで頂きました。
■第0部 オープニング
最初に、進行のちよだコミュニティラボ事務局 広石より会の紹介をした後、千代田区 コミュニティ総務課 課長より簡単な挨拶を。
続いて、テーブルごとに自己紹介をして頂きました。自己紹介のテーマは、お名前と所属、そして「この夏の千代田の思い出は? 参加してよかったイベントなど」。初対面の方同士が多かったせいか、最初は手探りでしたが、徐々に打ち解けていき、各テーブルで笑いが漏れるようになっていきました。
■第1部 活動紹介 「千代田の活動とつながりの今を知ろう」
続いて、第1部へ。
最初に、「活動1分紹介」という形で、参加者の中の有志の以下17名に1分以内でご自身がやられている活動やイベントの紹介をして頂きました。
・あるまっぷ 半蔵門&麹町) 山森 彩香
・子育てサロン「セボン」 神野 里砂
・ひつじの会 萩原純子
・江戸長唄ごひいき衆 津守恵子
・ロータスライフ 中村僚子
・上智大学フューチャーセンタープロジェクト 三谷賢
・日本テレビ通り納涼盆踊り大会 杉田宗一
・ちよだのまちづくりを考える会 北城照二郎
・大妻女子大学短期学部 堀口美恵子
・築土神社氏子青年会築和會 髙橋徹
・㈱東和エンジニアリング 野口陽介
・CCxTokyo 渡辺美鈴
・大妻女子大学家政学部 清原康介
・司町二丁目町会婦人部 小松恵子
・海老原商店を活かす会 関 真弓
・西神田町会 会長中村榮太郎
・CWORK 大谷真宙
皆さん、熱い想いが溢れる方ばかりで1分では足りず、大幅に時間が経過しましたが、その分、活動について十分に他の参加者の方々に知って頂く機会となりました。
その後は、4つのコーナーに分かれての具体的な活動紹介へ。
事前に手を挙げて頂いた以下10名に、各テーマに沿って、スライドも使用しながら紹介頂きました。
※Dコーナー2人目の「ものづくり館 by YKK 木下舞」さんはご欠席でした。
一方的に発表するだけでなく、参加者の方と積極的な議論も行われていました。
全体での活動紹介の後は、千代田区環境まちづくり部 景観・都市計画課から、「千代田区都市計画マスタープラン・景観計画」の紹介をしました。
これから改定される予定のプランの詳細は以下を御覧ください。
千代田区ホームページ – 千代田都市計画マスタープランの改定検討
https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/machizukuri/toshi/kekaku/kaiteikentobukai.html
紹介後の質疑応答では以下のような意見が出されました。
・計画策定において、区民の意見をどう反映するかということについて考えてもらいたい。意見を聞く場が必要であることを、制度として盛り込めないか。
・北の丸公園でラジオ体操をしていると、お堀の蓮のにおいが気になる。ハスは自生したものであると聞いたが、もう少し手入れをしていったらいいのではないか。
・生きづらさを抱えている小中高生、学校以外の居場所が必要なのではない。青少年支援の中に、そういった視点も盛り込めないか。
・ハードばかりでなく、このような場など、ソフト面をどうするかも大事だと思う。
■第2部 テーマ対話「千代田の活動をもっと活かそう」
続いて、第2部ではテーブルごとに対話を行いました。
対話のテーマは
・ここまでの感想
・町と人がつながるには?
・こんな千代田になって欲しい
の3つ。
対話の中で出てきた意見を抜粋して紹介します。
▼ここまでの感想
・千代田でも、色々な活動をしている人たち(団体)がいることはわかった。それぞれ活動に特徴があり、得意分野・ノウハウなど資源はいろいろありそうだ。こういうイベントがないと、それが分からないままだ。
・身近でやっていることも意外と知らないものなので、活動をするにはアンテナを立てることが大事。
・景観を守る活動をされている方のお話を聞いて、本当に、それを歴史を守るために努力をされていることを知った。景観を守るということはどういうことかの意味が分かった。
・まちあるきに興味があって、常に千代田区内のまちのことに目を向けていたつもりだったが、本日の話を聞いて、興味のある分野でも知らない活動があることがわかった。
・千代田区の人口動向などデータをみてびっくりした。自分は在勤ではあるが、もっと千代田区について知りたいと思った。
・自分は町会活動について興味があり調べているのだが、実際には、町会に参加する人が少ない、担い手がいなくて苦労されているということがわかった。千代田区では、ファミリー層が増えているということだったので、そういった方が暮らしやすい街になったらいいなと思った。
▼町と人がつながるには?
・いざ、何かをやりたいと思っても、どこの誰と・どのように、つながればよいのかわからない。そのような橋渡し的な機能/役割を、町会が担うという考え方もあるが、担い手不足でそこまで手がまわらないのが現状だ。
・地域の担い手不足は、区外への流出、人口の減少、旧住民と新住民のギャップなど原因はいろいろ考えられる。
・都市計画マスタープランが、担い手不足の解消にどれだけ寄与しそうか、期待しつつも、現状とのギャップを強く感じる。
▼こんな千代田になって欲しい
・在住だが、千代田区に住む前は、自分も千代田区は人の住むところではないと思っていた。ファミリー層が多いといっても、一般的な郊外のファミリー層とはまた違っていると思う。世帯構成としても、単身も多いのではないか。10年後を見越したときに、千代田区におけるファミリー層の支援について、本当にやるべきことなどを考えるべきではないか。
・千代田区では共働き世帯も多い。ファミリー層が住みやすい街といっても、そういったことも踏まえるべきだと思う。どういう町にしていったらいいか考えたい。
■第3部 自由交流 「交流を深めよう」
最後の第3部は自由交流。第1部の発表と第2部の対話を通じて、興味を持った人や団体との交流の時間となりました。2時間ほどの時間を共にしたこともあってか、各所で会話が盛り上がり、アンケートに記入頂く手も止まるほどでした。
会話の中では、参加者同士で協力・連携できること、今後のそれぞれの活動に参加してみることなど、新しい一歩を踏み出すアクションについても出てきたようです。
アンケートの感想を抜粋させて頂きます。
▼本日のイベントに参加して気付いたこと、千代田区での活動の可能性について考えたこと
・発信の大切さ
・参加者に若い人が多く、とても頼もしく思いました。今後の活動が楽しみです。
・実際に千代田区に暮らしている方々の声を聞けたことが大きかったです。
・色々な活動をされている方がいらっしゃって、協力したくなりました。
・何の活動をするにも、協力が必要。協力者を得る事。
・千代田区は人口増加が著しい地区なので、今後いろんな可能性があると気付きました。
・地域の中で、知らない人(受身の人)を減らす難しさを感じた。
・地域の様々な問題について知る事ができ、大変参考になります。
・まだ知らない活動やグループ、大学や企業の取り組みがあることがわかりました。すべて交流を持つことは大変ですが、活動の存在を知っておくことは大切と思います。
・様々な方にお会いでき、色々な活動をされている事を知れました。又、今後連携していけそうな団体様も知る事ができました。
・皆それぞれ千代田区への思い、問題を抱えていて、自分の考える問題と合わせてもう一度考えてみようと思った。
・交流会が企画されていること自体が素晴らしい
・多様な人々が関心を持って参加されていると感じました。
▼本日のイベント運営・千代田区のコミュニティ支援について
・今日もすてきなご縁をありがとうございました!色々とコラボしたいというお話もいただけました!
・今後も継続していって欲しいと感じました。
・(ちよだコミュニティラボのコミュニティ醸成)支援自体を知らなかったので、知る事ができて良かった。
・来年のオリパラに向けて、外国人が多く訪問されると思うが、彼らとの交流の為の英語の講習会等を出張所等で開催したらどうか。
・すごく勉強になりました!ありがとうございました。
・企業としての関わり方について、意見交換ができました。ありがとうございました。
昨年度もそうであったように、今後、本イベントでの出会いなどがきっかけとなり、ここから団体同士の繋がりが生まれ、新しいプロジェクトが生まれたり、一緒に何か取り組むといった発展が期待されます。