千代田の街なかで誰かとすれ違っても、知人以外の人とは挨拶しづらいものですよね。誰かれかまわず挨拶や声掛けをしていると、変な人に思わてしまう?
挨拶や声掛けは意外と難しいものです。ただ、声掛けが難しい街は、困っている人がいても周りの人に相談するのも難しい街になるでしょう。子育てで、介護で困っている人、困難な状況に陥った人、周りに友人のいない外国人など、孤立しそうな人が立ち寄れる場所は千代田でどのように実現できるのでしょうか?
公共の相談施設だけでなく、交流の場やお店にも可能性があります。特に、地域に開かれ、関係がない人もふらりと入れる「お店」には、地域の居場所や交流拠点としての可能性があるでしょう。
千代田に必要な交流の場、居場所は? お店と地域がお互いに助け合える関係は? 一緒に考えませんか?
対話の内容
<まとめ>
・コミュニティへの入り口や関わり方が見えにくいため、地域のつなぎ役が必要
・街の中に知り合うきっかけとなるオープンな場をつくる
・地域で気軽に声を掛け合う姿を子供たちに見せて文化づくりを
<話題提供者の問いかけ>
◎山森彩香さん あるまっぷCHIYODA
「挨拶できる街へ、お店との交流を深めるには?」
街で、最近どう?と気にかけ合うつながりがあればと思います。リクエストに応じてお店を紹介すると、そこから新しいつながりもできています。あるまっぷではどんな情報を伝えていけばよいでしょうか。
◎鈴木英莉那さん CHIKYU 麹町 DELI
「お店でのふらっとコミュニケーションを増やすには?」
オープンデッキのお店での野菜やお弁当の販売を通して、お客さんと会話がはずみます。お店がコロナの中でもホッとできる場、話を聞いてもらえる場になればと思っています。
◎祐成常久さん 生涯学習を推進する会 ふれあいサロンクローバー
「誰もが集える居場所づくりのために必要なことは?」
千代田で、多世代で集う場、子どもが好きなことができる「みんなの広場を」作りたいと思っています。地域の土地活用として地域に開かれた居場所を作れないでしょうか。
◎高橋孔明さん ちよとも
「だれもが世代を超えて、気軽におしゃべりする場をつくるには?」
テーマを決めずおしゃべりしてゆるくつながるという活動をしています。街でも道を尋ねるなど話しかけるきっかけも減っています。街で気軽におしゃべりするきっかけはどうしたら作れるのでしょうか。
<主な意見>
・地域には、交流の場やサロン活動は色々あるが、それぞれの分野での活動となり、まとまった情報がないので、入り口がわかりづらい。
・街の中に、普段から接していてちょっとした変化に気付いてあげられる存在がたくさんいるといい。困った時に、相談できるような人がいれば。
・千代田には、クローズドな場所が多く、ちょっと座る場、ちょっと集まる「物理的な場」が少ない印象。そこから顔見知りになる、声を掛け合うことも出てくるのでは。
・趣味でつながる場も、一つの気楽につながるきっかけになりそう。
・目的なく街で声を掛け合う、話す経験が子どもたちに足りない。そうした姿を大人が見せることで、次世代の文化をつくるのでは。
・地元のお店が地域コミュニティに貢献することも多い。地元のお店がなくならないように応援することも必要。
・子どもがいない人は情報も得にくいし、地域の入り口も見つかりにくい。ボランティアをしてみるのも、一つのきっかけづくりや居場所づくりになる。
・在勤者も参加できる気楽な行事があると、地域コミュニティに参加しやすい。