千代田と私のつながり

森山洋一さん(富士見在住、富士見二丁目町会広報部)

私は地元で4代目で、実家は東京大神宮通りの神楽坂の芸者さんにも愛用して頂くカバン袋物屋でした。しかし、ずっと会社員として働いていたため、これまで地域との関わりはなく、むしろ避けていたくらいでした。
ところが、定年退職後にマンション管理組合の理事長となり、そこで知り合った及川さんご夫妻が地域活動を始めたので、自分も誘われて、地域活動や町会のホームページ(HP)作りに参加するようになりました。
町会のHP作りを始めてみると、町会の行事の取材記事を掲載するだけでなく、地元に役立つ情報収集にアンテナを拡げていく必要性を感じています。これまであまり町会に関わっていなかった及川さんや私の視点からHPを作ることで、新住民のみなさんにも、地域や町会の活動を知ってもらえたらと思います。
最近は、自分がこれまで熱中出来るのは何故だろうかと自問自答し、『地元愛』が自分にも有ったことに驚きつつも、毎日充実した老後を送っています。

村上沙織さん(就学支援教室りりーふ代表)

小学校の教員をしていると、新入生が小学校生活に馴染めず困っている場面に出くわすことが増えたという実感がありました。先生の話が聞けず授業中の離席が続いたり、集団行動をとれなかったりという「小1プロブレム」です。そこで自身の育児休業期中の15年10月に、就学準備教室りりーふを立ち上げました。就学前の子ども達が小学校での集団行動を擬似体験し、環境の変化に対応する力を伸ばすことを大切にしています。
18年までは神田公園地区で活動してきましたが、千代田区では家から遠い保育園に通うケースも多く、子も親もご近所に知り合いがいない場合もあります。りりーふの教室は、集団での学習態度に慣れると共に、同じ小学校に進学予定の仲間ができたり、親同士が地域で知り合えたりする意味もあると感じています。
19年度からは、富士見、麹町、神田公園地区で巡回開催を始めます。子の就学に不安のある方、子育て世帯の知り合いが欲しい方、ぜひご参加ください。

田坂桂子さん(千代田区在住)

私は、メキシコ人の夫と千代田区で子育てをしています。千代田区の子育て環境の良さに惹かれ、他区から引っ越してきましたが、自宅から遠い保育園に入園したことで、仕事もしていると子育て仲間を持ちづらいと感じていました。そんな中、メキシコに留学経験のある方と知り合い、初めてのママ友に。彼女に、ちよだコミュニティラボに誘っていただき、ちよママの勝連万智さんに出会ったことから、一気に知り合いも増えました。
3月には「海外で子育てしてみた!」(ちよママ・ちよだコミュニティラボ共催)に、メキシコの子育てを紹介する立場で登壇しました。今海外で子育て中のお二人ともネット会議をつなぎ、ディスカッションする中で、日本の子育て環境に窮屈さを感じる親もたくさんいることに気付きました。
海外など具体的なことをきっかけに、子育て世帯のつながりが増えたらいいなと感じています。