数字で見る千代田区のコミュニティ

千代田区のコミュニティの状況や想定される地域の課題を、統計等からみてみます。

■人口が増え続ける千代田区

近年の都市回帰平成12年から平成18年に、多くのマンションが建設された結果、平成12年に39千人程度であった人口は、令和2年には、6 万6千人を超え、約1.7倍となっています。3人に1人以上が、平成12年以降に転居してきた人ということになります。また、千代田区の人口予測では、平成42年(令和12年)には、7万人以上になると予測されています。今後も人口が増加していくといえます。

千代田区の人口推移(千代田区行政基礎資料集

・千代田区の将来人口推計(千代田区人口ビジョン)

・住民基本台帳人口

■半数程度の世帯が、若年・単身世帯

平成27年の国勢調査によると千代田区の世帯で多いのは、若年・中年単身世帯で、全体の約半数(48.9%)を占めます。また、ファミリー世帯は、数としては、6,257世帯と毎回増えています。しかし、全体の中では2割弱にすぎません。また、高齢者単身・夫婦世帯は約15%となっています
コミュニティへのつながり意欲が低いと思われる若年・中年単身世帯が多いことが、千代田区のコミュニティの脆弱さにつながっていると考えられます。また、高齢者単身・夫婦のみ世帯への見守りや、さらに将来的な中年単身者の高齢化が、今後の地域の課題問題となることが予想されます。

・H 27 年度 国勢調査 都道府県結果(東京都)世帯の家族類型(16区分)別一般世帯数

・世帯類型の推移(千代田区住宅白書(H25年度))

 

■今後も増え続けるマンション住民

千代田区にあるマンション(共同住宅)は、平成15年をピークに減少していましたが、近年上昇傾向にあります。ちなみに、分譲マンションの約40%、賃貸マンションの約35%が麹町地域に立地しています。また、平成27年度の国勢調査によりますと、マンションなどの共同住宅に住んでいる人の割合は、全区民の約90%となっています。マンションの住民の方を抜きにコミュニティを考えられない状況にあります。今後のマンションの立地の増加がさらに人口増を、また、新住民の割合増の要因となることが予想され、コミュニティ形成や既存の町会活動などへ影響を与えはじめています。

・H27 年度国勢調査 都道府県結果(東京都)住居の住宅の建て方(8区分)別一般世帯数、世帯人員

・千代田区第3次住宅基本計画(平成27年度)

■子どもの数は増えている!

年少人口(0~14歳)は、マンションの増加に伴い、H12年から増加傾向にあります。平成31年1月時点で、年少人口は、8400人程度で、その割合は、13.2%となっています。子どもが地域の接点となることも多く、年少人口の増加はコミュニティづくりの明るい材料の一つです。

年少人口数(千代田区 行政資料集

・年少人口推移(千代田区住宅白書 H25年度 千代田区)

■昼間人口は、夜間人口の14.6倍!

千代田区には、多くの企業、大学等があり、昼間人口は夜間人口を大幅に上回っていることが特徴でもあります。昼人口は平成27年で約85万人、昼夜間人口比率は1461%(夜間人口の約14.6倍)となっていますが、千代田区の人口増にともない低下傾向にあります(平成22年は、17.4倍)。

・昼間人口推移(行政 千代田区行政資料集)