千代田区コミュニティ探訪②〜ものづくり館 by YKKって何?

ものづくり館 by YKKは、ファスナーやボタンなどのメーカーであるYKKさんのイベント及びコミュニティ施設です。秋葉原駅から徒歩3分という好立地、10階建てビルの1階から4階までがものづくりを通して、色々な人が立場の違いを超えて自由に交流・情報交換できる場所となっています。 千代田の地域にも開かれたこの場所は、どんな目的で建てられ、運営されているのでしょうか?  館長の井上正弘様と木下舞様にお話を伺いました。

●ものづくり館ってどんな場所?

「ものづくり館の構想がはじまるもっと前に、ある社員から、”会社としてもっと一般の人と触れ合う場施設ができないか”、という企画提案があったんです。すぐには実現できなかったのですが、本社ビルの建て替えのタイミングがあり、この場所の企画が一気に進みました。そこから一気に実現しました。 子どもからお年寄りまであらゆる年齢層の方を対象に、ファスナーをつかってものづくりの楽しさを知ってもらい、商品も知ってもらい、そしてYKKのことも知ってもらうというのがこの館の目的です。」(井上館長)

1Fはワークショップのスペースになっています。たくさんのファスナーとミシンが並び、手芸・工作など、年間60回ものワークショップやいろいろなイベントが開催されています。

1Fワークショップスペース

 

2Fは学び舎としてファスナーのしくみや歴史が学べる展示スペースです。巨大なファスナーの模型は、意外と知らなかったファスナーの閉まる仕組みがとってもよくわかるおもしろい展示。

 

●ものづくり館にはどんな人が訪れている?

このような企画を提供しているものづくり館には、ふだんどんな方がいらっしゃるんでしょうか?

「保育園や小学校の体験学習でいらっしゃって、それがきっかけでものづくりの楽しさを知って再訪してくださる方たちもいますね」(木下さん)

●YKKについて

「弊社は1934年に創業し、60年前に神田に本社を構えて、この地域とともに成長してきました。企業として地域社会の発展にも貢献したい、ということもあり、地域の人たちとのコラボレーションも続けてきました。

たとえば、台東区南部・徒蔵(カチクラ)エリア(御徒町~蔵前~浅草橋にかけての2km四方の地域)のものづくりの人たちが中心になっておこなっているモノマチというイベント(https://monomachi.com)にも、ずっと参加してきましたし、千代田区だと、ちよだ生涯学習カレッジさんや、ちよママさんともいっしょにイベントをやらせていただいたりもしています。
多様性があって自由に入れる場所を目指していますので、4Fのセミナールームは外部の方に場所貸しもしています(*有料)。
ファスナーに関係がなくても、ものづくりということであればぜひご利用いただけたらと思います。千代田区の地域の方たちにも気軽にご相談いただきたいです。」

3Fはクリエイティブ・ラウンジ。ファスナーやボタンの特殊アイテムやトレンド情報を紹介していて、デザイナーやクリエイターの人たちの情報交換の場としても。

そして4Fは、セミナールーム。勉強会やセミナー、展示会などが行われるスペースですが、注目したいのは外部へも貸し出しされていること。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千代田区のような都市部では貴重な、企業と地域のつながりとコミュニティづくりを、ものづくり館 by YKKではすすめています。

ご関心のある方はぜひ訪問&お問い合わせしてみてください!