【レポート】ちよ活交流会「コミュニティキャリアを語ろう~人生100年時代のライフスタイルって?」

1/11に、神田錦町にあるブンカイサンにて、ちよ活交流会「人生100年時代のライフスタイルって?」を開催しました。

ちよ活ゼミの1月のテーマはちよ活交流会「コミュニティキャリアを語ろう」です。
仕事のキャリアに加えて、社会貢献や地域活動を始めたい人のために、何から始めて、どうステップアップしけば充実した活動になるのか、動き始めている人の経験を聴き、交流しながら、共に考えていくというものです。

その第1弾は「人生100年時代のライフスタイルって?」でした。
ゲストは、コーポラティブハウスにお住まいの宮木由貴子さん、システムエンジニアとして働きながら町会に参加し吉田春恵さん、定年を見据えちよカレ参加に参加して仲間を広げている佐藤広志さんの3人です。

宮木さんは、シンクタンク勤務でコーポラティブハウスにお住まいの千代田区民です。コーポラティブハウスで、子育てなどをお互いに助け合いながら、また、声をかけてもらったお囃子などにも参加しながら千代田区ライフを楽しんでいます。
こうしたご近所のつながりがうまくいっているのは、それぞれのご近所の方に対するそれぞれの気遣いができているからこそだそうです。人との「つながり方」は一つでなく、顔が見えており、お互いのことを知り合っている者同士だからこそできる、相手に応じた丁度良い距離感を保つこと。これがポイントではないかとのことです。

そして、また、宮木さんはシンクタンクの研究員として「人生100年時代の幸せ戦略」も出されています。
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/guide/syoseki.html

人生100年時代の資産として、健康、お金に加え、「つながり」が重要だということです。また、多様な価値観がある現代では、これまでのような「ライフスタイル」「家族」のあり方も変わってきます。そうした状況の中では、100年生きることを考えると子を親がみるといったことも当たり前でなくなってきます。そうした中で、宮木さんは、これからは「人の手を借りる時代」になるとも。そのためには、助けて下さいと情報を発信し、助けてもらうことが一つの重要なスキルとなりますが、そのためには、まずは、人に関わることで助け合いをしていくことが大切ではないかとおしゃっていました。

吉田さんは、SEとして働き、町会ではホームページの担当として活躍しています。住所に「千代田区」と書きたいと引越してきたものの、仕事も忙しくて、ご近所づきあいもなく、ずっとこの先こうした状況で大丈夫かなと不安に思っていたところ、「神田祭りに参加しませんか」という町会からの案内をみて、「これだ」と応募したのが、町会活動へ参加のきっかけです。

町会に参加してみて、心割って話せる知り合いができたことで、町会活動以外にも一緒に遊びに行ったり、ちょっと声をかけて食事をしたりと、地元での暮らしが、各段に楽しいものになったそうです。また、自分の業界でない人と地域で出会うことは仕事上でも大変刺激になっているそうです。

そして、町会活動に参加する心得として、町会活動はボランティア活動なので無理をしないで楽しむこと、お互いの価値観を尊重すること、なんでも言い合える仲間をつくることが大事ではないかとお話されていました。

佐藤さんは、メーカー勤務で、ちよだ生涯学習カレッジの卒業生として多方面で活躍されています。もともと、PTAや町会などの地域活動には参加していましたが、定年後を見据え、もっと幅広い活動を、幅広い視点をということで、ちよだ生涯学習カレッジに参加しました。そこで、友だち100人つくろうが目標だったそうです。

ちよカレ修了後は、改めて町会活動についての理解を深め、地縁のつながりの最大の機能は防災だと、町会独自の防災活動にも取り組んでいます。お住まいのワテラスでは町会活動に参加する人は多くないそうですが、防災勉強会に参加してくれる若手も増えてきたそうです。また、趣味の合唱つながりで、地元のオペラ歌手のNPO活動にも参加するなど新たな生きがいも見つけられました。

今後は、これまで、そしてちよカレで培ったネットワークを活かし、人と人をつなぐことなどにも取り組んでみたいととおっしゃっていました。

ゲストのお話を聞いた後は、感想やご自身のコミュニティキャリアについてなどグループで話し合いました。

また、参加者の方からは、

  • 「楽しむこと」がベースになると、コミュニティに参加しやすくなるのだということがとても興味深く感じました。
  • あらためて、町会の課題について考えさせてもらいました。マンションにお住まいの方を住民を町会へ入ってもらう参考になりました。
  • 町会などもよく知らなかったので、色々な話がとても新鮮でした。
  • 宮木さんの「ジムに行くより、お茶しながらおしゃべりする方が良い」は目からウロコでした。つながりが、健康にも大切だということがわかりました。
  • 楽しそうに町会活動をされている方のお話を聞いて、町内会のイメージが変わりました。
  • 地元を愛している人が多くて嬉しかったです。具体的な体験談が多くて参考になりました。

といった感想が聞かれました。