SDGs(持続可能な開発目標)は、持続可能な世界へと変革(transform)していくために、2030年までに達成を目指す世界の共有目標です。この大きな目標を達成するために、地域も、企業も、NPOも、政府・自治体も、先進国も途上国も、協力して世界の問題に取り組んでいこうと動き始めています。
千代田区には政府機関も、多くの企業も数多くあり、SDGsをキーワードに動き始めています。では、地域や区民には何ができるのでしょうか? これからの時代に、私たちのライフスタイルや地域活動はどのようなものにしていくといいのでしょうか?
そして、SDGsをキーワードに分野・セクターを超えた連携は、どのようなものが考えられるのでしょうか?様々な立場から 一緒に考えてみませんか?
対話の内容
<まとめ>
・千代田区内で行われているSDGsへの取り組みを、統一して見える化する。
・様々な立場の人に向けてSDGsの取り組みを発信し、自分ごととして捉えてもらう。
<話題提供者の問いかけ>
◎岩尾ゼミ 専修大学
「コミュニティサイクル、自転車を使いやすい街にするには?」
コミュニティサイクルを含む自動車利用者の安全性向上に取り組んでいます。自転車はCO2を出さないため、SDGsでいうと13番「気候変動に具体的な対策を」に当てはまると思います。
◎佐藤静香さん NPO法人地球の友と歩む会
「コロナの中での国際交流を実現するには?」
コロナ禍ならではの活動として、インドネシアの現地スタッフと繋ぎ、オンラインで交流会やスタディーツアーを開催することが出来ました。
◎野口陽介さん 株式会社東和エンジニアリング/東和AGワークス株式会社
「持続可能な農業のためにできることは?」
ドローンでの監視システムや、AIを利用した選果システムなど、自社が持っているICTのノウハウを活かし、桃農園でのスマート農業に取り組んでいます。
◎加藤祐一さん カトー折り研究所主宰/千代田エコシステム推進協議会会員
災害時に備え、日常の中で工夫できることは? SDGsを達成するためには、目標から逆算してイノベーションを生み出すことが大切です。今あるものを他に形を変えて使う工夫は、身近に沢山あると思います。
<主な意見>
・区内で様々なSDGsの取り組みが行われているが、全体でのどのようになっているかが分からない。統一して見える化する必要がある。
・誰しもの生活に関わる「食」など分かりやすいところで、「SDGsは自分ごとだよ」と知ってもらうのが大事。
・個々の活動が認知されていないのが大きな問題だと思うので、SNSで情報発信するのが重要なのではないか。
・SDGsは最近生まれた言葉だが、内容自体は以前から様々な団体が取り組んできたこと。そのような団体はSDGsという新しい言葉とアイコンに戸惑っている。「こういうのってSDGsだよね」と話し合える、ラボライブ!のような場が大切になる。
・企業の取り組みを積極的にPRすることが大事。