2020年、21年において、健康を守ることは、私たちの最大の関心事になっています。
私たちが健康に暮らすために何が大切か、また区民の健康を守るまちづくりにおいて考えなければならないことは何か、区内大学の研究成果を基に考えませんか?
区内大学と区の連携による「千代田学」では、健康をテーマにした研究が多く行われています。
感染症対策の鍵となった手洗いの効果、新しい視点からのたばこの影響、そして、近年、大きな課題となっている精神疾患についての研究成果をご紹介いただきます。また、もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、話し合う「人生会議」についても紹介いただけます。
対話の内容
<まとめ>
・健康に関する情報は日々、更新されるので最新の情報を得ることが必要
・正しい方法での手洗いや歯磨きを
・千代田区内での健康に関する資料の確認を
<話題提供者の問いかけ>
◎伊藤裕才さん 共立女子大学家政学部食物栄養学科 食品衛生学研究室
「手洗いの効果を考える」
手洗いは、十分なすすぎを伴う石けんによる洗浄による、皮脂と通過菌の除去が最も理想的です。また、エタノール噴霧は水場がないとき、または高度に殺菌したいときに用います。
新型コロナウイルス対策としても、こまめな手洗いやエタノール消毒は有効です。
◎中西生美さん 日本歯科大学附属病院・総合診療科
「たばこ煙が歯周組織に及ぼす影響」
本研究により得られた実験結果は、歯学部学生が将来、歯科医療に従事する際、喫煙患者への禁煙指導への動機づけとなりました。
◎島崎崇史さん 上智大学文学部保健体育研究室
「心の健康増進・精神疾患予防を行うには?」
コロナによる生活習慣病やメンタル面でのリスクも懸念されています。千代田区民・在職者の心の健康増進・精神疾患の発症予防を意図したワークブックを作成しましたのでご活用ください。
◎田口理恵さん 共立女子大学看護学部 地域在宅看護学領域
「人生の最後の時まで自分らしく生きるためには?」
様々な年代へのACP(人生会議)の普及啓発活動や健康な人に合わせたプログラムの開発、地域の人々のつながりづくりなどを行っていきたいです。