コロナ疲れ、という言葉が広がっています。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が長期化し、外出や交流の機会が減った状態が続くことで、漠然とした不安が続きながら毎日がマンネリ化してしまい、前向きになれない人も少なくありません。
特に小さなお子さんを持つ親にとっては、感染症対策に気を付けながら、子供の気持ちも考え、遊びも工夫しながら、家事や仕事も行わなきゃいけないことで、気づかぬうちにストレスを自分の中にため込んでしまう人も増えています。そして、親同士の交流の機会も減ったことで、近所の新しい人にも出会いづらく、悩みを共有したり、口コミでの役立つ情報を得ることも難しくなっています。
感染症の影響はまだ続くことを考えると、ウィズ(アフター)コロナの中で、どう近くの人とつながり、どう情報を得たり、困り事を共有したりできるかは大きな課題です。区内で活動している人の声をヒントに一緒に考えませんか?
対話の内容
<まとめ>
・お母さん1年生の孤独(=大学1年生等と同じ)。
・最初のつながりがないとオンラインにも入りにくい。
・ちょっとした相談ができる、ただ会うだけのリアルな場をつくろう。
・そのきっかけに銭湯も使おう!!
<話題提供者の問いかけ>
◎勝連万智さん ちよママ
「直接人に会える機会が減る中で、都心での子育てを楽しむには?」
コロナによって母親学級が休止になるなど近くの親同士が出会う機会も減っています。その結果、共感できる相手や口コミ情報などにアクセスできなくなっています。また外出の自粛や旅行ができないことで親子がストレスをためやすくなっています。子育てを近くの人と助け合うにはどうしたらいいか、一緒に考えましょう。
◎神野里砂さん 子育てサロン「セボン」
「千代田の子育て世帯に必要なことは?」
みんなで子育てができる地域を目指し、英語絵本の読み聞かせ等を行うサロン活動を行ってきました。コロナで出掛ける機会を失い、親子の居場所が激減している今、千代田区の子育て世帯が必要としていることは何か、話し合えたらと思います。
◎長谷川護さん 稲荷湯
「銭湯を子育て世代の場として活かすには?」
銭湯を軸としたふらっとなまちづくりを考えています。子育て支援にも銭湯を活かすことは出来ないか、についてご意見をいただきたいと思います。
<主な意見>
・第1子出産のママは、子育て関連行事やイベントが、保健師訪問を含めてオンライン化。話し相手は夫のみ。見知らぬ人とのオンラインミーティングで存在感のない自分が嫌という声もあり涙が出ました。この孤独をどうしたらいいでしょうか?
・子育て世代は、外に出れば公園があるという環境ではないという千代田区の特性もあり、外出の機会が減り、自宅以外の居場所が減っています。子どもの生活リズムが取れないなどは長期的な問題だと思います。
・銭湯は、子どもが迷惑をかけたらと遠慮する人も多いが、利用している大人たちは暖かく見守ってくれます。地域の知り合いづくりのきっかけにしてほしいと思います。
・オンラインでつながれるでは、という意見もありますが、ファーストコンタクトがない、ほんの小さな疑問を聞くのが(オンラインでは)難しい。
・子どもの問題はニュースなどでも取り上げられるが、その背後にいる「お母さん1年生」の孤独は見逃されているのではないかと気づかされました。
・「ただ会う」だけの場、イベントを開催することにしました!