新型コロナウイルス拡大によって地域の活動やイベント、祭りの多くが休止や延期になりました。地域からは「人が集う機会がなくなり、地域のつながりが弱くなった」「定期的に行っていた活動が止まり、再開できるか不安」などの声が多数聞かれました。
しかし、その中でも感染症対策を十分に行った上でできる活動をしたり、慣れないオンラインに挑んだ方たちもいます。誰にとっても初めてで、慣れていない状況の中で試行錯誤しながら動いた原動力は、「なんとか、つながり続けたい」という思いです。
地域での活動や町会活動を工夫しながら行った方、行いたかったが難しかった方が集い、「つながり続ける」にはどうしたらいいか、一緒に考えてみませんか?
対話の内容
<まとめ>
・オンラインを導入しつつも、紙のチラシなどのオフラインでの繋がりも大切にする。
・新しく地域に入った人にとっては地域のイベントがつながりのきっかけになる
・ホームページなど地域の情報が集まる場所があることも大切になってくる。
<話題提供者の問いかけ>
◎関真弓さん NPO都市住宅とまちづくり研究会
「活動を続け、つながりを守る工夫は?」
オンラインとオフラインを繋ぐハイブリッド型会議や、感染症対策を行なった上イベントを行いました。皆さんがどのような工夫をされているのかお話をお聞きしたいと思います。
◎江村久さん 東神田町会青年部
「コロナ禍の中でのイベントをどう工夫していくか」
町会員が立場や世代を超えて参加できるように、町会報に番号をつけて福引大会をしました。オンラインでのビンゴ大会なども考えていましたが、オンラインが使えない人や苦手な人のことを考慮して地域に広く届く町会報を使いました。
◎津田隆弘さん 神田佐久間町三丁目町会 青年部
「コロナ禍の中でのイベントをどう工夫していくか」
町会コミュニティの維持のためには、イベントやお祭りが大事です。こども縁日では、時間帯別3種類のチラシを用紙し、密にならないような工夫をしました。
◎斎藤光治さん 内神田鎌倉町会会長
「コロナ禍の中での町会活動は?」
コロナ禍の中ではホームページは必須だと思います。私の地区でもホームページを通して、地域外の方から連絡が来ることもあり、ここをみてくださいというものがあると良いと思います。
◎佐藤悠一さん 千代田区社会福祉協議会
「コロナ禍でのご近所の助け合いは?」
地区を超えて千代田で何が起こっているのかということ、こういう工夫ができますよということを周知していくことが大事だと思いました。
<主な意見>
・なんでも中止ではなく、できるところから。大事なのは繋がり続けることです。
・地域での工夫や成功例などを伝えて、シェアしていくことが大事。
・規模を変えたり、形を変えたり、町にとって重要なイベントだけ開催したり、できることをできる範囲で地域のイベントが工夫されて行われています。
・私はマンションに住んでいますが、やはり地域と繋がれない人・繋がらない人は存在します。地域に入っていくことを諦めてしまっている人もいます。だからこそ、地域とつながる窓口であるイベントは続けていくことが大事になると思います。
・地域の中でも、開催する側が配慮し続けながらも、S N Sで情報を探してみるなど参加する側も自分から地域に飛び込んでみる姿勢があると良いかと思います。
問いかける人(話題提供者)
活動を続け、つながりを守る工夫は?
コロナ禍の中での町会活動は?
コロナ禍の中でのイベントをどう工夫していくか
コロナ禍でのご近所の助け合いは?
関さんに、ちよだコミュニティラボ「オンラインが地域の交流にもたらすことは?」(20年10月28日開催)にて、コロナ禍の中での都市まち研の活動を紹介いただきました。(動画 23分)
神田佐久間町三丁目の子ども縁日をコロナウイルスに配慮しながら取り組んだ様子を、青年部の津田さんが紹介して下さいました。