国立情報学研究所 主催

2019年度 市民講座「情報学最前線」

■開催概要

タイトル
2019年度 市民講座「情報学最前線」
日時
第2回 「驚き!3Dセンシング-進化するコンピュータの眼-」
2019年 9月10日(火) 18:30-19:45
第3回 「理論計算機科学入門 有限と無限のあいだ-数学的理論から、AI・自動運転-」
2019年11月7日(木) 18:30-19:45
第4回 「トポロジーで光を操る -光はボールとドーナツを見分けるか-」
2020年1月21日(火) 18:30-19:45
会場
学術総合センター2F(一ツ橋2-1-2)
対象
どなたでも
費用
無料
後援
千代田区

■参加申込

申込方法
以下のサイトをご覧ください
https://www.nii.ac.jp/event/shimin/
問合せ先
学術総合センター2階 電話03-4212-2146 FAX03-4212-2150 ✉shimin@nii.ac.jp

■内容

第2回 2019年 9月10日(火) 18:30-19:45

驚き!3Dセンシング
-進化するコンピュータの眼-
池畑 諭
【概要】
3Dセンシング技術は、近年身近なものになってきています。
3D地図や不動産物件の3次元情報、AR・VRを使ったゲームなど、みなさんがパソコンやスマートフォンで実際に目にしたり、利用したりしているものも多いことでしょう。
この講座では、3Dセンシング技術の基礎や身の回りの応用例のほか、私が現在取り組んでいるディープラーニングと組み合わせた最先端の3Dセンシング手法について、わかりやすくご紹介します。

第3回 2019年11月7日(木) 18:30-19:45

理論計算機科学入門 有限と無限のあいだ
-数学的理論から、AI・自動運転-
蓮尾 一郎
【概要】
計算機やプログラムの振る舞いについて、数学を使って研究するのが理論計算機科学という分野です。応用数学の一分野として見た場合、その大きな特徴は「有限と無限のせめぎあい」です。計算機やプログラムといった「機械」や「レシピ」は無限に豊かな振る舞いを持つ一方で、これらを実際に作ったり記述するためには、そのサイズは有限でなければなりません。この「有限と無限のせめぎあい」という一大テーマについて、オートマトン理論を通してお話しします。
また、オートマトン理論の応用として、システムの安全性・信頼性保証のために役立つ、システム検証とよばれる応用分野についても、最近のAI や自動運転との関連を含めながら、最先端研究をご紹介します。

第4回 2020年1月21日(火) 18:30-19:45

トポロジーで光を操る
-光はボールとドーナツを見分けるか-
岩本 敏
東京大学先端科学技術研究センター 教授
新学術領域「ハイブリッド量子科学」研究メンバー
【概要】
光・フォトニクス技術は我々の生活で欠くことのできないものとなっていますが、その新たな展開のひとつとして、トポロジーという数学の概念を導入して光を制御・活用しようとする”トポロジカルフォトニクス”という分野が注目を集めつつあります。
講座では、トポロジーとフォトニクス技術がどのように関連するのか、どんな応用が期待できるのかなどについて、イメージ重視で紹介したいと思います。