千代田区のコミュニティ活動の紹介
千代田学:千代田区から発信。~妊婦さんと赤ちゃんのお口の健康を守ろう~プロジェクト
代表者:阪 奈津子さん(日本歯科大学附属病院マタニティ歯科外来)
千代田区から発信。~妊婦さんと赤ちゃんのお口の健康を守ろう~プロジェクト
妊娠期の口腔ケアは、妊婦だけでなく、未来を担う赤ちゃんの健康につながる大切なものである。妊娠するとホルモンバランスが大きく変化し、唾液の分泌量の減少、悪阻や嘔吐により歯磨きがし難くなるなど、う蝕(虫歯)や妊娠関連歯肉炎(妊婦特有の歯周病)になりやすくなる。特に妊娠関連歯肉炎の悪化は、早産や低体重児出産のリスクを高めると考えられている。本研究では、日本歯科大学附属病院マタニティ歯科外来 10 年間の来院状況と治療内容をまとめ、妊娠期に必要な口腔ケアを考察し、妊娠前からの口腔ケアと赤ちゃんの頃からのお口の健康の重要性を千代田区民に伝える。さらに、東京都 23 区内の妊婦歯科健診状況を調査し、より有用な健診方法を検討し、千代田区から、妊婦とお腹の赤ちゃんの口腔ケアによる健康増進について、発信・実現することを目的としている。
<本事業内容>
・日本歯科大学附属病院マタニティ歯科外来における 10 年間の来院状況集計
・東京 23 区内の妊婦歯科健康診断調査
・千代田区の“ままぱぱ学級”にて講演および、スマートフォンのアプリでの Q&A の実施
・日本歯科大学生命歯学部学生に対し、“マタニティ歯科に関するアンケート”を実施し、理解度を調査し、同世代への啓発について検討。